CANDLE OF THE DEAD
日々のカリソメ・ブログ
2020年
12月31日
(木曜日)
2020映画ベストテン
1.クシナ
2.屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ
3.ブルータル・ジャスティス
4.スリーフロムヘル
5.許された子どもたち
6.鵞鳥湖の夜
7.ナイチンゲール
8.妖怪人間ベラ
9.異端の鳥
10.ルクスエテルナ 永遠の光
1.クシナ

山奥の幻想的な世界、一見平和そうな集落に部外者が入ることで露呈する母娘のドロドロな関係。
物語を読み解くのにヒントが少ないが、なんとしても咀嚼したくなる魅力がありました。いくら考えても結局はっきりした答えなんてわかりませんが、他人の思考なんてわからないことばかりだしもっと解釈力と想像力を鍛えて生きていきたいと思いました。反単純化&反簡略化。
2.屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ

ファーストカットから最後までホンカを応援してしまっていた。寂しいじじいとばばあしかいない煙いバー、屋根裏部屋のやばい臭いが漂ってくる美術や異様なホンカを再現した特殊メイクもすばらしかったです。ゴミ部屋を少しずつでも日々片付けようと心に誓いしそしてかなり整理できた。
3.ブルータル・ジャスティス

今年はS・クレイグ・ザラー監督作との出会いが1番印象的だったかもしれない。3作とも悶絶ものの美学にあふれている。『トマホーク ガンマンVS食人族』も映画館で見れたしとても興奮しました。本作のサントラも聞き倒した。
4.スリーフロムヘル

悪魔的回復力で復活した3人。前作の熱いラストが台無しだという意見もわかりますが、自分は生きていて本当によかったです!タイニーも会話の中で出てくる気づかいに涙。ファイアフライ家はサザエさん一家並みに続いてほしいシリーズです。
5.許された子どもたち

最凶の教育映画再び。非常に多面的で多層的なグレイゾーンを真摯に描いている。今年後半に見たとても分かりやすい『ミセス・ノイズィ』とは真逆の作品だと思いました。内藤監督作品は全部サントラほしいと思ってますが、やっと出ました!!
6.鵞鳥湖の夜
今年の画ヂカラNo.1。ネオンと影とビニール傘。ラストの無常感もよかった。TBSラジオアトロクの山本アナに食事シーンをねっとり解説してほしい。
7.ナイチンゲール
緊急事態宣言直前に見れた極上の1本。女性がいつだって異様な強さを持ついつものレイプリベンジだと思ったら意外と弱いのでイライラしましたが、そういう映画ではなかったのでした。ゲスの大将もその腰巾着のドゲスっぷりも本当に素晴らしかった。
8.妖怪人間ベラ
森崎ウィンに尽きる。『富江』みたいな話だと思ったら『シャイニング』で今年イチ笑いました。序盤のつかみで傘が活躍する。見てない人は全員見てほしい。
9.異端の鳥
超豪華なキャストがエピソードごとに登場する贅沢で強烈な歴史的1本。今日を生きよう。
10.ルクスエテルナ 永遠の光
去年の『CLIMAX』に続き2年連続でギャスパー・ノエの新作が見れるとは!しかも楽しい!このコロナ禍、監督から「自分がやるべきと思ったことを最後までやり遂げろ!」というポジティブなメッセージを受け取りました!意図しているのかは知りませんが!
入れられなかったのは『ランボー ラスト・ブラッド』『カラー・アウター・オブ・スペース』『ブックスマート』『本気のしるし 劇場版』『VIDEOPHOBIA』『バクラウ』『ビルとテッドの時空旅行』(多いな!)。
今年は鑑賞数激減かと思いきや、去年より見れました。それだけこんな状況でも見たくなる魅力的な映画が多かった。
3月からほぼずっと在宅勤務になってソフト&アマプラでも旧新作ともにたくさん見た。映画秘宝も早々に復刊したし、アトロクの映画特集もリアルタイムたくさん聞けたし、配信トークイベント「映画木っ端微塵」も前半はよく見た。なんだかんだで充実した映画ライフを送れたと思います。
うちで見て特に印象的だったのは『スワンズソング('02)』です。当時レンタルビデオ屋の新作棚に置かれていた俗悪的としかいいようがないジャケ(女子高生の上唇が大きく切り取られている死体)は強烈に記憶に残っていたのですが、今年偶然出会いとうとうそのトラウマを克服しました。それは同じようにトラウマだった『ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚』『オールナイトロング』を消化できたときぶりの快感。大変すばらしい1本で数日何度も何度も見かえした。パンフレットがほしい。
来年はとりあえずシンエヴァですね。また緊急事態宣言出ちゃいそうな様相ですし、まだまだうちで過ごさねばいけない時間が多いと思いますが、みなさまよいお年を!
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