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CANDLE OF THE DEAD

卑屈で後ろめたい日々のカリソメ・ブログ

2011年

05月11日

(水曜日)

『ブラック・スワン』

努力すれば何事でも成し遂げられると思ってる、まじめで心の弱い彼氏なしバレリーナ(ニナ)が、監督のとんだ勘違いから「白鳥の湖」の超難しい主役に抜擢され、本番に向け弱々しくダークサイドへ落ちていく話。

劇中、ニナは何度か自分の役不足(敗北)を認めいている。役発表前にライバルを祝福し、稽古が始まれば監督に「どこを直せばいいの!?」と問い、溺愛されてる母親に「主役はムリだったのよ!」と言わせる。
激しいシゴキで罵倒されたところで、なにくそ根性や機転で切り抜けたり、受け流すこともできない。やれることはずっと同じ練習を繰り返してダンスの精度をあげることくらいで、伴奏担当にも愛想をつかされるほどの練習量。努力を過信してる姿が痛々しい。超努力型人間。スポ根漫画なら報われそうだけど、残念ながらバレエは球技じゃなくて芸術表現なので全然無理そう。
それから自分に無いものを持つ完璧な代役の存在にも追い詰められつつ、言われたとおりオナニーしたり不安すぎてゲボしたり背中の自傷ダメージも大きくなっていくし、2人暮らしのおかんの描く画も狂ってるし、もう頭も身体もぐらんぐらんのガッタガタでダッメダメ。幻影被害妄想がスパークし続けます。た、楽しい...こういうのばっかずっとスクリーンで観ていたい。
で、もうダメだ感を怒涛の攻撃的映像で見せてくれるのは『レクイエムフォードリーム』でもやってましたが、今回はその先が。認めた敗北を自分でねじ伏せ、かっちりケリをつけるクライマックスがとんでもないことになってます!圧巻!『レスラー』のランディは自殺だけど、こっちはまたひと味違って、それはそれですんごい泣けました。

秘宝に載ってたポランスキー『反發』を事前に観たんですが、こちらも前触れのないビジュアルショック破壊描写とオバケ出現、音楽も恐楽しい。『パーフェクトブルー』はそのへんの狂気破滅シーンが甘いのでちょっと物足りなかった。また『富江 アンリミテッド』もそうだけど、寝起きの場面が繰り返され夢と現実がごちゃごちゃになるのでそれがすぐ整理できないと次の場面に対応できなくなったりしがち。繰り返し観るハメになります。楽しければ何度でも観れるのが一人称ホラーのいいところ。自分だけの一番楽しく観れる解釈、それが正解です。


201105110.jpg

コメント

いつも楽しみに拝読しておりますが、初コメント!
このポスター素敵!!!
切手みたい。
血が出たりお化けが出たりするよりこういう方がずーーっと怖いのだった…!今までスクリーンで観た中で一番恐ろしくて精神的ショックが大きかったのが『レクイエムフォードリーム』だったから相当覚悟して行かないとな~。

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