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CANDLE OF THE DEAD

卑屈で後ろめたい日々のカリソメ・ブログ

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2010年

12月12日

(日曜日)

『白いリボン』

2回足を運ぶも満席受付終了を喰らって3回目でようやく観れました。1回で話の内容は大体分かるけども、登場人物が多く大変なのでパンフの相関図を見て整理してから連日観た。両日とも超混んでた。田舎から3時間かけて上京してきた友人は上映直前だったためチケット取れず。こんな地味そうな映画なのにパルムドール効果はまっパネェぜ!(自分の分はリピータキャンペーンで前日観終わったときにゲトってた。友人はハネケ祭りの『コードアンノウン』を観たそう。)

第一次世界大戦直前、ドイツの小さい村を舞台に陰陰滅滅なたくさんの事件が数珠繋ぎに発生。そんな「奇妙な出来事」をこの映画で唯一のポジティブ要素的な初々しい甘い恋愛を頑張ってた当時31歳の教師が振り返るというお話。なんだけども、この教師が見聞きしたこと限定なのか不明です。他人のファックシーンなんて簡単に想像できるし、他人同士の関係が悪化する様子や事件の噂を聞いてイメージを勝手に膨らましたエピソードなのかも、というのを匂わす「確かではないかもけど伝えますね」的な前置きがある。相変わらず意地悪。だがそれがいい!その解釈の幅が楽しい。監督曰く「私は客を信用している。客をバカにしたような映画が大嫌い」。あと同じモノクロでも青っぽいのとか茶色とかあるのも謎。

一つひとつの事件は原因や犯人はぼんやり描かれるだけでほぼ投げっぱなし。でも全部論理的に説明できると監督がいってるので一応ひとつの真実は存在するみたいなのでミステリー好きは何度でも見ればいいと思います。でも前提がそういうことなんであまり意味が無いのかも。自己完結でとどめておいてください。
みみっちい犯人や事件の謎なんぞ軽く吹っ飛ばす静かだけども衝撃的なラストシーン(ナレーションすなわちテキスト)が素晴らしいです。なんという語り口。「ほーら、どうですかー!?こいういう時代だったんですよ、サーセンねー!ところで現代のあんた等はどんな感じなのよ!?」という戦慄を覚えるほどのすさまじい説得度の高さにひれ伏し、むかえる恒例の無音エンドロール。味わい深い。もう今年はテキストオチにやられっぱなしです。

あと自分の中だけかもだけどトリアーの『ドッグヴィル』にすこし似てる印象。もっと直接的な陰惨描写が欲しいけど、ハネケ作品にそれを求めちゃダメなんでしょう。常連スザンヌ・ロタールが楽しく罵倒されたり手コキとか頑張ってます。そのシーンと大人にボコ殴りされた子供が間抜けな笛をめいっぱい鳴らすところが笑えます。編集上手。どいつが一番イラついたかを人と話すと楽しそう。自分は当然くそ牧師のくそ野郎。自分のちいさい子供が怪我した小鳥を飼う飼わないの問答のネチっこさがひどい。「聖職者は大体しょーもない人間」論を加速させるいい演技です。シネマハスラーで当たってほしいところです。

武蔵野館でもかかるけど、ここは是非ともでかいスクリーンの銀座テアトルで。基本、画面右横に字幕が出るので、ど真ん中より後方右サイド席が字幕も追いやすくストレスなくいい感じで鑑賞できると思います(1回目は左前で観て疲れた)。
でも2回目観たときはうしろの金持ちそうなおばはんが足元にチラシをたくさん敷きだし、ブーツとストッキング脱いで観てた。あれにはびっくりしたよ。

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