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CANDLE OF THE DEAD

卑屈で後ろめたい日々のカリソメ・ブログ

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2010年

12月02日

(木曜日)

『冬の小鳥』

ある日突然親父によそゆきの服を着せられ、カトリックな孤児院(児童施設)にぶち込まれてしまう9歳の女の子。受け入れ難い現実に反抗的な態度を示しながらもなんとか頑張っていく話。『オアシス』『シークレットサンシャイン』のイ・チャンドンがプロデュースといことで公開終了間際に岩波ホールへ滑り込み。

シンプルで派手さを抑えつつも、一つひとつの小さなエピソードがとても印象的でじっくりしんみり。
夜ブンむくれた所為で朝ひとり桶のお湯使って洗髪するところの湯気の美しさとか、わけもわからず番号札持たされ写真を撮られる場面の背中ショットからの無の表情。開始15分で涙腺が限界をむかえました。マグマのごとく沸騰した怒りを面倒見のいい先輩との交流でなだめ、だんだん笑顔を見せるようになったり、怪我をした小鳥を夢中で介抱するなど次第に施設に溶け込むも、「養女なんかクソくらえ」精神は曲げず親父を待つ。そんな頑なな姿を冬の寒々しくもきれいな風景が際立てます。1975年という設定ですが、衣装が自分が幼稚園行ってたくらいの時代を感じるノスタルジックな雰囲気。
脚本を書いた監督が実際に養女で、施設に入れられた喪失感や反抗心、微かだけど強い希望を持ち続けるというところは実体験のことみたいで、その複雑な感情をあんなに小さな子がまったく胡散臭くなく演じてるってすごいと思いました。今年の1番の女優はリリー・コールでもズーイー・デシャネルでもキャリー・マリガンでもクロエでもなく、この映画でジニを演じたキム・セロンなんじゃないすかねー。そして我が子を捨てる父親役が『オアシス』のソル・ギョング。ほかにもチャンドン組が力を合わせて完璧な映画にしてると思います。邦題もTIFF公開時の『旅人』より的をいていて、あの大人が入れない鳥かご的な逃げ場所がとても効いてる。
監督がインタビューで「今の私の人生があるのも両親が私を捨てたおかげです。」とパンチのきいたことを言ってて前に進むことの素晴らしさが伝わります。
あとタールマンみたいに歩く年長の恋するお姉さんも出てくるよ!

でも上映開始直前にドスンと自分の隣にすわった初老の作業着来た方は、パンをむしゃむしゃ食った後、全編フル寝をメイク。いびきがひどいのでヒジで突きながらの若干めんどくさい観賞だったけど映画の評価にはまったく影響しません。大傑作。




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