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CANDLE OF THE DEAD

日々のカリソメ・ブログ

2008年

12月30日

(火曜日)

「嘘だと言ってよ」

スノーボードの帰りに結構期待していた『ミラーズ』を観た。
何で期待していたかというと、超パワフルなゴア描写が売りの大好きなアジャ監督作品だからなんですが、この『ミラーズ』はアジャ色がほとんど出てませんでした。なので『ハイテンション』超ヤベー!とか、『ヒルズハブアイズ』は滾るぜ!とか『P2』の本当の轢死とはこういうものだ!といった要素が薄くてトホホでした(唯一の見せ場は『秘宝』の画像で想像するだけで十分)。
はっきり言ってクソつまんなかったので、ネタバレ全開でいきます。

さんざ引っ張って悪魔オチです。その悪魔も一瞬『犬神の悪霊』の子供を思わせる動きをしてちょっとテンションが上がりそうになるけど、いかんせんそこまでが長い。そして悪魔弱い。ジャック・バウアーが強い。失笑。あと鏡の中にいた沢山の悪魔が、元の宿主的婆さんの体へ戻る際、婆さんが景気良く爆発するんですが、そこを『オーメン』の首チョンパみたいにマルチアングルで7,8カットみせてくれてれば、一発大逆転もあったと思う(鏡もいっぱい割れてるし)。最後のオチもどうでもいい感じで眠かったです。あと全体的にJホラー並に音でびびらせてくるのもウザイです。鳩が飛び出てきたとこが一番怖かったってどういうことだよ。
ということで、次作(もリメイク)『ピラニア3D』の募金、次も『ミラーズ』ばりに全国公開してほしいと思う人にはおすすめです。

で、お口直しに『ファニーゲームU.S.A』を続けて観る。2回目観賞後、オリジナル版も観たんですが全然この『~USA』の方が楽しいです。役者も全員腕が上だし、あと訳の差かもしれませんが、結構重要なセリフ回しが違う。監禁の発端になるおとんがビンタする手前とかかなり印象が違う。おかん懇願シーンのデブによるカッコイイ切り返しセリフも全然違う。加害者2人の魅力が半減しオリジナルの方はただのボンクラに見える。ということで、オリジナルより『~USA』は素晴らしい映画です。

29日に初capsuleを初ageHaで観た。すげかった...
自分の曲のマッシュアップかけますか??


あとビデマでケッチャム原作の『RED』と『the strangers』というDVDを買って観た。
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それではよいお年を。
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2008年

12月26日

(金曜日)

今年の映画ベスト10

今年は映画館で50本ちょっとの作品を観た。
今日は仕事納めで暇だったのでズラッと列べてみたところ安パイばかり選んでて愕然。本当にうんざりした作品は3本くらいしかなかった。来年は同じ映画を5回とか観ないで、少しはタマフルの「シネマハスラー」的な見方もしてみたい。そして本当に傑作揃いでした。カッコ内は観に行った回数。

◎ベスト
1.『BUG/バグ』(3)
2.『28週後...』(3)
3.『トウキョウソナタ』(2)
4.『ゼアウィルビーブラッド』(1)
5.『東京残酷警察』(5)
6.『蛇男』(1)
7.『ランボー 最後の戦場』(3)
8.『ファニーゲーム U.S.A.』(2)
9.『1408号室』(2)
10.『放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人』(5)

『ミスト』も『ハプニング』も『WALL・E』も超えてる10本。ほぼ全部バッドエンド。
死をネガティブだけに感じないんですが、『28週後...』や『トウキョウソナタ』みたいにお国にゴミみたいに殺されるのはすごくイヤ。絶望しちゃいます。
『BUG/バグ』は究極のハッピーエンドだと思えるし、余裕で逆にも取れるから大好き。
オールタイムベストの『死の王』にも通じます。「生など時代遅れだ!」という時代が来るか、『WALL・E』の船の中みたいに鈍感力が意志を食い散らかすか。その内『1408号室』に入ることになるのか。
暗い映画ばかりな印象ですが、明るく楽しい『ピューと吹くジャガー the Movie』とか『トロピックサンダー』『ホットファズ』でバランスを取ります。


▼トホホ
『落下の王国』
『スターシップトゥルーパーズ3』
『おそいひと』

金を払ったし時間も無駄にしたくないので頑張ったけど全然のれなかった3本。本当にだめなの観ると矛先が自分に向きます。でも悪名高い変な邦画みたいに映画が嫌いになるような深いダメージは受けてないので全然良心的なのかも。

今年はあと『ミラーズ』観て打ち止めの予定。

2008年

12月23日

(火曜日)

さらに

休日だったので、こないだ届いた「子連れ狼BOX」を観る予定だったが、急遽買った『ファニーゲーム』のミヒャエル・ハネケ監督BOXの内2本を観た。
順番どおり『セブンス・コンチネント』と『ベニーズ・ビデオ』です。どちらもズドーンと落とす、夢も希望もない冷たい映画なんだけど大変パワフルで素晴らしかったです。
で、特典の監督インタビューがまた高密度で、気の利いた映画の解説もやっててすぐ2回目を観たくなる。あと偶発的な殺人の有罪性についてとか、ショッキングな映画は2回目の方がきついという話など、超気が合っていちいち興味深い。「観客を安全にさせない」映画論。
こういう映画観て「万人受けしないけどおすすめ」なんてクソなコメントをよく見るけど、おめーが万人の何をしってんだ!?と思うと同時に、そういう意見が集まって万人受けしない状況を作ってるんじゃないすかねー??ということでミヒャエル・ハネケ監督は万人向けです。

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届いた銀行強盗Ver.
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これはいいものです。

2008年

12月22日

(月曜日)

あの感動をもう一度

間髪入れず、冷たい雨の中、渋谷にて『ファニーゲームU.S.A.』を観た。3、4割入り。
終始ニヤニヤしっぱなしだったんだけど、客の反応はとても悪いみたいです。上映後カップルで文句言ってるのとかもいて、クリスマス前に渋谷に何しにきてんだ?と思いました。

じゃあ何がそんなに楽しいかというと、被害者の一家がグダグダ過ぎるところ(演技は素晴らしい)。
現状突破力ゼロ。愛犬や子供を殺されても復讐心を燃やすこともない。すぐ諦める。根性がない。礼儀を知らない。相手の気持ちがまるで読めない。プライドが高いため謝れない、命乞いもできない。自分は何も悪いことはしてないと思ってる。とにかくショボイ。特にヒザを折られた大黒柱のお父さんは何もしてない。ただうなだれ泣き言だけ。普通の映画ならここでブチアガル大逆襲が始まるところなのに、全く勝ち目がない。最低に情けない姿にみんなが賛同するわけない。
そんな最後までまるで生長しない夫婦が、運とかで2人の手から逃れ生き残った方が青少年の教育上よくないし、自分の情けなさを棚に上げて後でマスコミの前で「犯人に極刑を!」とか言うんだぜ。

映画としては全然違う感じの極悪ファンタジー『パンズラビリンス』のラストの方が、断然監督の悪意を感じました。全部知らされる観客が一番の被害者という意味で。

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2008年

12月20日

(土曜日)

『ファニーゲームU.S.A.』

をスノーボード帰りに伊勢崎のシネコンで観た。初日で客3人(内ボクたち2人連れ)!!!!地方とは言えおかしいぜ。できたてのショッピングモール内にある典型的なシネコンなんだけど、『ダイアリーオブザデッド』『ミラーズ』もかかる予定みたい。荒んだ地方都市に風穴を開ける素晴らしいシネコンだと感じましたよ(客3人だけど...)。

で上映前にこの映画のチラシ観ながら111分って長いな、雪山での疲労と飯喰った満腹感で寝ちゃうかもと心配でしたが、全然余裕で集中して観れました。クソ楽しかったです。
ジョーカー級の2人の青年が、善良でとんちの効かない一家を嬲るというヒドイ話(←ホメ言葉)なんですが、視覚的残酷効果がないのでPG-12で済んでます。肝心なところを見せてくれないのが残念です。
とんちの効かない夫婦の演技がとても素晴らしかったです。ティム・ロスとナオミ・ワッツの情けなさは本当に最高で、全然感情移入できない。半泣きで青年に「あなたには明るい未来があるわ、これまでの事は全部なかった事にしてあげる、だから放して」的なことを懇願するシーンは一生モノです。イースタンプロミス台無し。中盤の超ロングカットもヒドイ。
青年達の筋の通った残虐さと、教養がある風、頭の悪い(多分勉強はできる)普通の夫婦でどちらが人間的豊かさ感じるかがキモです。ぼくは善良ぶった普通の人の方が怖いのです。
救いのないラストと誰かがチラシにコメントを寄せてましたが、多分このバカ一家は生きていても救いがないという意味で、ぼくはあのラストにとてもカタルシスを感じたのでした。エンドクレジットもとてもひどくて超楽しかったです。もっと大勢のお客さんとあのクレジットを是非観たいので今度は渋谷で観ます。劇中はお客も共犯感を出してくれてるし。
今度のバットマンでどうしてもジョーカー出したいなら、"デブ"の方がジョーカー役やればいいんじゃない?

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アジャの『ミラーズ』予告編、作りが危険です。全然グロくない。ジャック・バウアーに騙された客がどんな反応を示すか来週が楽しみですね。うへへ。

2008年

12月18日

(木曜日)

雪が降らない

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朝外出たら、『ミスト』みたい。AM6:58

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パナップ当たり。先ずソースを残すべく白いところだけを食べて、いい具合に溶けかかったら混ぜ混ぜするのが好きです。昔から。

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今年観たワースト映画。世間では高評価だが、良さがわかりません。海外旅行にまったく魅力を感じないからかも。「世界の車窓から」は好きなんだけど。
映像美とかいうなら『ざくろの色』。
「もし君が魂の意志にそって行えば、そこに腐敗はありえない」

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2008年

12月16日

(火曜日)

『エグザイル/絆』

を会社帰りに渋谷で観た。
すごかった。かっこいい銃撃がたくさんあるんですが、私は中盤、魔界村の2面後半みたいなとこでの長回し銃撃戦が好きです。
クライマックスは、最強伝説黒沢とか『ワイルドバンチ』とかガンダム0080とかこないだ読んだケッチャム中篇の一番最後のやつとかの相乗効果によりグッときました。男たるものってやつです。サイクロプス隊は本当に大好きだ!(このページのマークです)
この映画は女の人の扱いが良くないと感じました(コソ泥娼婦にアル中おかん)。でも女性客が多かった。もしかしてBLってやつ?

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2008年

12月14日

(日曜日)

2008年ベスト映画

土曜日のTBSラジオ、タマフルが面白かった。
番組内の映画評論コーナー「シネマハスラー」で扱った映画のランキング決め。
1位の『シークレットサンシャイン』は未見なので、DVDで観ようと思います。『ダークナイト』の3位はちょっとヤダ。
『私は貝になりたい』評で、どんべいの所為で観ないのは勿体ないとあったけど、やっぱり観る気にならない。どんべいの所為だ。これ観るなら同じ死刑モノ『休暇』をもう1回観たい。

他人にはどうでもいい、自分ランキングにケリをつけるべく新橋で『BUG/バグ』を観た。
3回観て1番集中して楽しく観れた。アラも隙も全くない。2回目の時、例の「アイアム・スーパーマザーバグ!!」では大笑いだったんですが、今回はこの儚さ・脆さに泣けました(ウォーリーでも泣かなかったのに)。超完ぺきで何度でも見返せると思います。
終盤のド迫力会話シーンは本当に素晴らしいので是非劇場で。

で、何と争ってたかというと『28週後...』。こっちも最近観返したんだけど、やっぱアラがあるんで『BUG』1位です。スッキリ。ちなみに3位は『ゼアウィルビーブラッド』と『トキョウソナタ』で迷ってます。

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2008年

12月13日

(土曜日)

母檸檬師走巡業@吉祥寺

金曜日は自分の中でもっとも熱い音楽のひとつ、母檸檬のライブがあり行ってきました。先月に続き観るのは2回目。
初めて行った会場のスターパインズカフェは、音も照明も素晴らしく、また2階吹き抜けで天井が高い、で1階フロアは禁煙。とてもキレイで良い箱でした。
で、ライブは30分くらいでみっちり10曲くらい。すごく濃く全くダレないのでもっと時間的に観ていた感じになる(TVエヴァみたい)。中盤の告知的MCでしっかり笑いをとった後の曲が、笑いとのギャップもあってすごかった。チェロとアコースティックギターの沁みる旋律の上に、音程を外しまくった物悲しい唄がのってスパーク。「私の心はいつでも丸坊主」ううっ、儚い。切なくて死んでしまいそう。
あと荒々しいライティングと音の中での"母と子"。大きな日章旗捌きが素晴らしかった。

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↓会場限定!母檸檬チロルチョコ!
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2008年

12月11日

(木曜日)

『WALL・E/ウォーリー』

空いてる平日レイトで観た。とても希望に満ちた素晴らしい映画でした。
近所のシネコンでは日本語吹替版しかかかってなかったんですが、全然問題なかったです(ニモはひどかった...)。
観る前は、700年も一人ならもうとっくに他人なんか求めねぇよ!というダメな心構えがありましたが、始まってすぐかわいいロボに感情移入。恐ろしい。
これをエコやら社会風刺と感じちゃうなんて勿体ない。見るとこはそんなクソつまんないとこじゃなくもっと全然違うところですよ絶対。
エンドロールが本当に素晴らしくうっとり。ファミコン『マザー』の名場面が頭を回る。ううっ。ドット画でどんだけ想像できるか。詳しい説明なんかいらない。それでも見ない人は見ないで帰るのだよ。

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目黒駅で『ファニーゲームUSA』の大きな広告を見た。今年やるんですね。楽しみです。
http://www.funnygame-usa.com/

DVDがいっぱい届いた。『REC』の特典映像「マニュエラちゃんとバーチャルデート(ウソ)」がよかった。思い出話をたくさん話してくれます。

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2008年

12月07日

(日曜日)

苗場まで初滑り

寒波で山は雪との予想だったけど、着いてみたらピーカン。
新ボードは去年より6cmも短く、逆反り(ロッカー構造)。ポンポコ跳ねれる。
リフト待ちもまったくなく、まずまずのテンションで4時間弱天然雪をブリブリ滑る。
買ったリフト券の日付で気付いた誕生日。33回転。

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裁判員になったらなんでも死刑にします。
あとこないだ『1408号室』の2回目を観た。今年のベスト10入り。やっぱりサスペンスとかホラーはラストが超肝心。
『トロピックサンダー』は冒頭だけで傑作だったりします。
『デスレース』はエロくない『D.O.A.』でなかなか楽しめました。

 プロフィール 

junpa1

Author:junpa1

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